2013年7月12日金曜日

カラスウリの花



今朝、カラスウリの花。

秋には実がなる。

その実が梓(あずさ)に結びつけた文に似るところから、

玉章(玉梓/たまずさ)

とも言う。

今秋は、その実を採取してみたい。


この月は 君来まさむと 大船の 思ひ頼みて いつしかと 我(あ)が待ち居をれば 黄葉(もみちば)の 過ぎて去(い)にきと 玉梓(たまずさ)の 使ひの言へば なす ほのかに聞きて 大地(おおつち)を 炎と踏みて 立ちて居て 行くへも知らず 朝霧の 思ひ迷(まと)ひて 杖足らず 八尺(やさか)の嘆き 嘆けども 験(しるし)をなみと いづくにか 君がまさむと 天雲(あまくも)の 行きのまにまに 射ゆししの 行きも死なむと 思へども 道の知らねば ひとり居て 君に恋ふるに  音ねのみし泣かゆ (作者不詳 万葉集 巻十三 三三四四)

万葉を見て思い出したが、

今は蛍の季節でもある。

関東は源氏蛍が六月に先行し、

七月は平家蛍が飛び交うという。

昨夜も恋の緑光が見られただろうか。