2013年8月7日水曜日

立秋にセミの羽化

立秋とともに暑さが猛々しくなった。

夕方になっても気温が高いから、

必然、散歩人も少ない。


元気なのはセミだけで、やけに激しく鳴く。


日が落ちる頃は、

セミの幼虫が地面から這い出して、

その近くで、しがみつけるところならどこでも登り、

そして羽化する。


数少ない散歩人になったボクは、

大木の下で蝉しぐれに濡れ、

薄暗くなった地面に気を遣いながら、目を凝らす。

(だって、七年経ってやっと地面に顔を出した幼虫を踏んじゃうじゃないか)



大木の脇に生える草のようにひょろっとした木に

セミの幼虫を見つけた。


早々と羽化している個体もある。



まだ羽化する場所を決めかねている、二匹ばかり、

(いや、途中でアスファルト道路に落っこちた幼虫も見つけたから)

三匹を、

カバンに詰め込んでそっと持ち帰り、

リビングで羽化を見た。


二匹がアブラゼミ、

アスファルトの一匹がミンミンゼミ。



さて、実に見事な羽化であった。